奥穂高岳170902

9月2日(土)
仕事の後、渋谷のマークシティから上高地行きの夜行バスに乗りました。新宿からでないと何故か気分か盛り上がらない。
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上高地には5時15分着。
6時に歩き始めました。今日の山行は標高差1,600m、9時間の予定。
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朝日が気持ちいいよー。

出発から2時間10分で岳沢小屋。睡眠不足であくびが止まらない。この先何時間も本当に歩けるのかな。
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ここからは重太郎新道。
岩場が続くので気持ちを引き締めて、ヘルメット装着。鼻の穴が膨らむほど気合いが溢れてますよー!
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おやつ。
登山の時にしかグミって買わないなあ。これは美味しかったです。
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見下ろすように鎮座する、あのデモーニッシュな山が前穂高岳ですか‥‥。
ムリかなあ。ムリだろうなあ。紀美子平で、あの山頂に行くか迷いましたが、結局止めました。
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空気の薄さが、寝不足の体にこたえます。呼吸の乱れが尋常ではない。

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↑吊り尾根。今回、水筒には、ポカリを水で埋めて、レモン汁適量、塩一つまみを入れたものを持参しました。これ、甘すぎず、いいかも。


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岳沢を出てからは何時間も岩との格闘を強いられています。
岩登りや岩稜は好きだけど、さすがに疲れました。そんな時にキレイな景色には癒される‥‥何てことはなく、きついものはきつい。景色見ただけで、体力は回復しない。
疲れてくると、考える事もひねくれてきます。

 
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下の方に涸沢ヒュッテがキレイに見えます。
西穂高方面はガスってたのが残念。



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吊り尾根の核心部。高所やクサリが苦手な人にとっては多分怖い箇所。
山岳アトラクション的で、ぼくはこういうところ好きです。


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奥穂高岳山頂3,190m。
あの祠と共に写真を撮りたかったけど、行列だから止めました。

 


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ジャンダルム!
モヤってるところも、またかっこいい。ジャンを見れて、少し元気になりました(これは本当)。
今後も含め、挑戦することはないでしょうけど、見るだけで十分です。


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はい、今日のGoal。
明日の下りもあるけど、ここまでくれば今回の山行は終わったも同然。あとは楽勝です。


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暇なので飲みながら、4世紀のローマ皇帝ユリアヌスの本を読んでました。
ローマンスピリットを持った最後の皇帝と言える彼の生き方は、成功/失敗、善/悪、実学/虚学、基督教の功罪‥‥色んな二項対立について考えるきっかけになります。


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来年登る山。


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夜は更け、

 
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そして夜が明けると、


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食堂に人が押し寄せる。
なんか昭和な風景。


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6:30頃出発して、ザイテングラート経由で上高地に向かいます。前の人、かなり腰が引けてますが、核心部のクサリはそれほどの箇所でもなく。


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涸沢ヒュッテ。
毎年紅葉の時期にテント担いで涸沢に来てますが、北アルプスは今年はもういいかな。
雪山シーズンまでは、里山やトレランで過ごします。


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@横尾~徳沢間。
『がんばれば12時のバスに乗れる』ということで、涸沢からは、めーーっちゃ飛ばして下りてきました。


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徳沢。
ソフトクリームを食べるのは、年に一度ここ徳沢でだけじゃないかな。
結局、奥穂高岳山荘~横尾~上高地は5h20m。上高地到着は、見込み通り、バス出発10分前。


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第5の故郷であり、老後に住みたい街No.1の岳都。山から帰ってくると大都会です。


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美味しいビールを飲みに中町通りまで来ました。立ち飲みの地ビール屋さん。

 
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他に客もいなかったので、お店のお姉さんと、山や松本土産や飲み屋の話をしました。
先週も松本に来た、と話すと地元の人はよろこんでくれます。

 
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晩ごはん。
焼肉の匂いがついても大丈夫なように、(既にくさい)登山着に着替えて『谷椿』という焼肉屋さんへ。酒と肉しかないです。ごはんありません。
店主のおじさんが、キンミヤのストレートを飲みながら、話し相手になってくれました。むかし溝の口に住んでいたそうです。
お腹いっぱい飲み食いして2200円。

 
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食後、中町通りのラム酒バー『cantinaわん』へ。
昔、阿佐ヶ谷のラム酒バー島魂で好きになった『ディプロマティコ』がありました。輸出されなくなり、これが最後の一瓶だそうです。
こちらは短パンにビーサンという格好でしたが、温かくもてなしていただけました。